ハマスがイスラエルを大規模攻撃を行い、多くの方が犠牲が出たことで大きなニュースとなっています。
類を見ない大きな問題と言われている今回の戦争ですが、なぜイスラエルとハマスは衝突することになってしまったのでしょうか?
日本では他国という事もあり、あまり馴染がなくピンと来ない方も多いと思います。
今回は、イスラエルとハマスが戦争になった原因や関係を分かりやすく解説していきます。
イスラエルとハマスが戦争に!

イスラエルとハマスの戦闘が過激化し、双方合わせて死者が数百人~数千人になったと報道された。
イスラエルメディアによると、イスラエルとガザの境界を破りイスラエル側に侵入してきたハマスの戦闘員は数百人を超えるという。


大半のハマス兵はイスラエル兵に殺害されたが、一部が人質を連れてガザに帰ったという。
また、残った少数の戦闘員が今もなお戦闘を継続。
現場は、遺体が路上に放置されるという悲惨な状態になっているようです。
ガザから100㎞程離れたイスラエル中部にも、ハマスによるロケット弾攻撃がされており、数人の負傷者が発生。
ハマスの攻撃に対してイスラエル軍も報復として、ガザに空爆を実施し諜報活動や武器製造の拠点とされていた4棟の高層住宅を破壊したという。
この状況に対してイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「われわれは戦争状態にあると」宣言し、「ハマスの全拠点を破滅させる」と警告をしました。
イスラエルとハマスはなぜ戦争に?

今回イスラエルとハマスが戦争に発展してしまった大きな要因は、ネタニヤフ政権が昨年12月にイスラエルで発足した事だと考えられています。
さらに、イスラエルとサウジアラビアの和平合意が一歩手前まで近づいたのを阻止しようとしたのではないかと思われます。
2023年9月20日に、ネタニヤフ首相が仲介役の米国のバイデン大統領とサウジアラビアとの和平合意方法について会談しましたね。

それを受けて10月3日には、イランの最高指導者であるハメネイ師が「イスラエルと正常化という賭けを追求する政府は大きな苦しみを受ける」とサウジアラビアに対して牽制。
この発言が今回のハマスの奇襲の布石だったと言われています。
ロシア・ウクライナ戦争の様にはならない?
ここで心配なのは、直近に怒ってしまったロシア・ウクライナ戦争のようにならないかという点です。
ある方によると、その可能性は低いと考えられています。
撃ち込まれたロケット弾の数が数千発と従来に比べて圧倒的に多い事は事実。
ロシア・ウクライナ戦争のようになってもおかしくないと考えるのが自然ですよね。
しかし、両国の背後に米国(イスラエル側)や中国・ロシア(イラン側)がいる事で、中東の周辺国も自制を求めている国が多い様子。

さらに、あくまでハマスによる単独の奇襲という体をなしている為、落とし所としてはイスラエルとサウジアラビアの和平合意を一旦保留にするという流れが現実的だと言われています。
イスラエルとハマスの関係を小学生でもわかりやすく解説!

ここまでイスラエルとハマスがなぜ戦争に発展してしまったのかについて解説してきましたが、そもそも両国はどのような関係なのかと疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
1948年:闘争開始
2000年:対イスラエル闘争を強化
2002年:隊イスラエル全面戦争を宣言
2005年:停戦
2006年:武装闘争を開始
ハマスの目標は、1948年以前に計画されていた地域にパレスチナ人の為のイスラム国家を樹立することだと言われています。
その目標の達成の為、平和的解決を拒否し闘争が開始されました。
1948年以降闘争が続けられていましたが、2000年第二次インティファーダ以降、対イスラエル闘争をさらに強化し、2002年には対イスラエル前面戦争を宣言。
しかし、2005年2月にイスラエル・パレスチナ間の停戦合意を受け停戦。
しかし、2006年6月にイスラエル軍の砲撃でガザ地区住民が死亡した事で武装闘争を再開。
その後、2009年、2012年、2014年、2021年と大規模な戦闘を繰り広げた。
そして2023年かつてない大規模な戦争が始まってしまいました。
両国の関係で数十年前から争い関係にあり、今もなお変わっていないという事ですね。
世界から争いが無くなる日が来ることを祈っています。